
「駅員さんの道具その3:アルコール検知器」
7つ道具の3つ目は、アルコール検知器である。
アルコール検知器
運転士さんだけの道具かな? と思ったが、駅員さん全員が毎朝アルコール検知器による検査を受けなければならないのだ。確かに考えてみればそうだ。酒臭い駅員さんがホームでウロウロしていたら…、それは困る。
アルコール検知器に息を吹きかけ、青色だとオッケーで黄色と赤色の場合は勤務出来ない。
試しに僕も息を吹きかけてみた。
僕は大丈夫か
大丈夫だった。
前日、深酒をしなくてよかった。ここで赤色が光ってしまったら、この後の取材が気まずい。
乗務のアルコール検査はもっと厳しくて、常にコンピューターで管理されているという。
ハァーッと声だけ出して息を吹きかけずに誤魔化す人とかいませんか?
「息を吹きかけないと作動しないので、そういうズルは出来ないです」
そう、そんなズルをする人はいないのだ。こうした毎朝のアルコールチェックも、僕たち乗客の安全を守るために欠かせないことの1つなのだ。
「駅員さんの道具その4:合図燈」
次に高橋さんが見せてくれたのは、合図燈。これは駅のホームで良く見るやつだ。
合図燈
車掌さんにホームから合図を送るためのライトで、最近はLEDが導入されて軽くなったらしい。従来のライトと比べると半分くらいの軽さを実現しているという。LEDの導入により、駅員さんの負担が軽減されたのだ。
合図燈から送る合図の種類は、次の通りだ。
赤いライト=扉をもう一度開ける、電車の停止
白いライト=普通の合図
青いライト=非常時に停まる位置を指定
また、この合図燈の持ち方には次の2種類があるのだとか。
持ち方その1
持ち方その2
その1の持ち方がオーソドックスで、その2の方は、例えば背の低い人の持ち方らしい。最近は女性の駅員さんも多いので、持ちかその2を見かける機会があるかもしれない。
今後、駅員さんの合図燈の持ち方に注目して電車に乗っていきたい。